気が付けば前回の日記がちょうど二年前って事で、いけませんねぇ(^^;コロナによる各イベント中止が続いていたとはいえサボり過ぎです。で、ワンフェスは無事終了しました。入場人数制限や大手ディーラーさんの不参加、そしてコロナ感染者の増加で開催は直前まで不安視されていましたが何とか出展に至りました。制限により、やはり例年よりも閑散とした雰囲気は否めませんが、主催者の海洋堂様とスタッフの皆様、各ディーラー様、そして何より会場にお越し頂いた一般参加の皆様のお蔭で立体造形の最大イベント開催に至ったわけです。出展ブースも入場者も少なかったとはいえ、各ブースの熱気は相変わらずで、作品内容や販売時期に関する質問・回答が彼方此方で交わされていました。hinemaruSTUDIOさんの1/3シームレスボディも試作段階とはいえ市販化に向け着実に進行しています。次は夏の開催ですが、当工房の出展は老体に鞭打つ感じで体力的にどうかな?;という状況です。
遅い告知にも関わらず多くのお客様にご来場いただき、ワンフェスの凄さをあらためて実感しました。当ブースにお越し頂きました皆様方、本当にありがとうございました。アダルトゾーンの中でも注目度は抜群だったと自負しております。今回はhinemaruSTUDIO様企画製作であるタリ―ちゃんシリーズの一挙公開となりました。等身大タリ―ちゃんヘッドは弊社にてシリコン化し仕上げまで務めましたが、ミニタリ―ちゃんに関してはhinemaruSTUDIO様単独で製作されたドールで、その造形センスと完成度には驚嘆するしかありませんでした。何れの作品も近日発売予定ですので、それまで今しばらくお待ちください。
ブログ「The quiet beauty of the doll」 https://glitteringrivergreen.hateblo.jp/ を運営されていらっしゃるSUENOBUKEI様より私家版写真集「静かな眼差し」をお送り頂きました。A4変形ハードカバーの立派な写真集で、クリアケースに収められています。SUENOBUKEI様の旧ブログ「麗しの160cmドール」から厳選されたお写真の数々は初期モデルとなる弊社製作の綾苗を撮影頂いたもので、造形的にも技術的にも試行錯誤を繰り返していた時代のヘッドです。今思えば手を加える余地の多いヘッドではあるのですが、それを感じさせない程に一冊の美しい写真集に収めて頂きました。こちらの写真集は先述のとおり限定私家版とのお話で、市販のご予定はないとの事です。尚、近日、文庫本サイズのフォトブックを発行のご予定で、そちらは一般販売されるとのお話で今から楽しみの一冊です。発行サイト公開の際には、当工房でもご案内させて頂きます。
デザインフェスタ無事終了しました。ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。ブース主催者であるhinemaruさんのデジタル造形は何れも可愛く美しく通りがかる多くの女性の方々からは「かわいい〜」の声が飛んでいました。逆に男性の方々はやや遠目に遠慮がちに見られる方が多く対照的でした。現在タリ―ちゃんは市販化に向けて調整中で、内部パーツやメイク等更に完成度を高めて販売となる予定です。ところで、デザフェスには、アクセサリーやオブジェ、絵画やぬいぐるみ、パフォーマンス等様々なブースや出場者がありまして、その中で特撮映画作品「ストレガ:エンドゲーム」の主人公ストレガから急襲を受けました。タリ―ちゃんも危い目に・・・かなり太目なヒーローですが、奇抜な設定に一見の価値ありかと思います。R15作品との事で、ヒロインとのかなりムフフな演出にも期待できるようです。こういうばかばかしい設定に真剣に取り組んで創作する姿勢、かなり好きです。8/23(金)阿佐ヶ谷ロフトAにて上映予定。楽しみですね。https://www.youtube.com/watch?v=rsnuyqahRpMhttps://www.youtube.com/user/garageprotvhttps://twitter.com/garagepro7https://garagehero.wixsite.com/japan
脱泡容器に取り付ける配管を組みます。これまでは、吸引(減圧)と開放(加圧)其々のバルブ取り付けを分けていたのですが、手間と見た目を重視して容器の開口を一ヶとし、減圧と加圧を併用する事にしました。開放用の穴を別に設けた方が加圧時の瞬間的な空気の流入量が多いので、減圧時に潰れきれなかった泡の消泡には効果が大きいのですが、基本的に残留する泡が無い事を理想として、あえて一ヶ所併用としました。バルブはガス配管用の部材を使い、シールテープとゴムパッキンを使って空気漏れが無いように組み上げます。少しでも漏れがあると実用真空域には到達しないので、慎重な作業が必要です。既に真空脱泡器そのものは完成しているのですが、事情により10日間ほど休業しますのでこの続きは休業明けに掲載します。
アルミ寸胴に真空配管と真空ゲージ取り付け用の穴を2ヶ所開けます。移転の際にステップドリルが行方不明になってしまい、仕方なく鉄鋼用ドリルとホールソーで穴あけにチャレンジ。巨大な寸胴故にボール盤にセット出来なかった為、充電ドリルで試みるも、センタードリルが無いタイプのホールソーで曲面に綺麗な穴を空けるのは至難の業で、すぐさま断念。結局Amazonにてステップドリルを購入し使用したところ、この作業はあっけなく終了です。
まずは真空ポンプにオイルミストトラップと真空ホース接続用のフランジアダプタを装着します。NW‐25規格のフランジ付きノズル(通称タケノコ)とセンターリングを同規格のクランプでセットしました。新品パーツの輝きは実に美しく、つい見惚れてしまいます。
工房移転に伴い、シリコーン注型用真空脱泡器を製作しました。先に発注していた真空ポンプが今月に入りようやく組み上がり納品されたので、それに合わせてデシケーター(脱泡容器)を自作です。造形業界で使用するデシケーターは、市販品では希望のサイズや形状の製品は少なく、あったとしてもかなりの高額商品なので、造形を生業にしている職人は自作するのが基本です。今回のポンプは100V。既稼働品の200Vポンプと併せて二段構えの製作環境になります。5ガロン容器がそのまま入る約50L容積を条件に、実用真空に耐えられるよう4o厚のアルミ寸胴を選択。ガス配管パーツを揃えてポンプ接続を行います。
ワンダーフェスティバルご来場の皆様、イータ様、hinemaru様、出展ブースの皆様、そして全ての関係者の皆様、昨日はお疲れ様でした。今回はお手伝いだけさせて頂きましたが、とても実りのあるワンフェスでした。イベントに関わった多くの人達の熱気と興奮と勢いに圧倒されっぱなしではありましたが、それと同時に失いかけていた気力を取り戻せたような気がしています。次に向けてのプロジェクトも少しずつ進めていきたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願い致します。それにしてもTullyちゃんと葵ちゃんは衝撃的可愛さでした;
本日納品のヘッド、MIREI CURE M16ボルト仕様です。量産できない(=注文が少ない;)分、メイクにはたっぷり時間を割くよう心掛けています。